どうも!
そうだいです。
HSPの方々とカウンセリングを
していると、過去の既往歴に
「適応障害と診断されました…」
と打ち明けてくださる方が、
かなりいらっしゃいます。
そこで今回は、適応障害とは
なんなのか?
その定義や考え方について
ご紹介します。
適応障害とは?
厚生労働省のe-ヘルスネットよると、
原因が明確でそれに対して過剰な反応が起こった状態をいう。
と、定義されています。
引用元:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-041.html
ここであなたは
こう思われたかもしれません。
「うつとは何が違うの?」と。
うつとの違い
原因が明確な適応障害と違い、
うつは原因がはっきりしないことが
ほとんどです。
「うつというカテゴリーの中に
_適応障害がある」
というイメージに近いかと
思います。
適応障害は、
原因となった環境から離れれば
次第に回復していく傾向に
あります。
一方、うつは
あらゆる環境で無気力に
なってしまいます。
そのため適応障害は
うつの一歩手前の症状と
言えるかと思います。
代表的な原因
適応障害になりやすい状況として、
長期間いて人間関係が重要な環境
であることが多いです。
状況として多いのは、
会社、学校、家庭などが
挙げられます。
会社
- 人間関係
- 仕事の量や内容
- 評価
- 仕事のミス
- 組織替え
- 昇進・降格
- 転勤
- パワハラ・セクハラ など
学校
- 先生や友人との関係
- 学業不振
- クラス替え
- 進級
- 受験
- 進学
- 転校
- いじめ など
家庭
- 夫婦の関係
- 嫁姑問題などの義理の家族との関係
- 実家との関係
- 出産
- 子育て
- 病気
- 介護
- 転居
- 近所づきあい
- 経済的問題 など
理解されない苦しさ
「誰にも理解してもらえない」
人が孤独を感じ、自分の存在意義を
理由のほとんどがこの感情ではないかと
思います。
適応障害になった方の多くは、
この「理解してもらえない」という
感情に苦しんでしまいます。
ではなぜそんなに理解されないことが
多いんでしょうか?
その理由を細かく見ていきましょう。
理解されない理由1
適応障害は原因となる環境や
人間関係から距離を置けると、
比較的元気でいられる方が多いです。
そのため、普段の様子を見られて
「全然元気じゃん」
と言われてしまい、
理解を得られないことが多いんです。
本当につらいのに、
「病気は気のせい、気の持ちようでしょ」
「もう治ったって!」
「薬なんて飲まないほうがいいよ」
などと言われてしまう。
理解されない理由2
当たり前のことですが、同じストレスでも
適応障害になる人とならない人がいます。
例えば、上司から理不尽なことを
言われたとします。
適応障害になりやすい人は
「どうしてここまで言われなきゃ
_いけないんだろう…」
と気に病んでしまうのに対し、
「まあムカつくけど、
_気にしたらきりないし」
とストレスに感じても
長く心に残らない方も
いらっしゃいます。
そのため「そのくらいのこと」と
軽くあしらわれてしまい、
底のない孤独感が襲ってくるんです。
適応障害の3つの症状
適応障害には「心」「身体」「行動」に
症状が現れるといわれています。
代表的な症状は以下の通りです。
心の症状
不安症状
- 心配
- 恐怖感
- イライラ など
抑うつ症状
- 落ち込み
- 絶望感
- 涙もろさ など
身体の症状
- 動悸
- 息切れ
- 頭痛
- 肩・腰の痛み
- 食欲不振 など
行動の症状
- 消極的
- 怠惰
- 乱暴な言動 など
まとめ
ここまでお疲れさまでした。
今回は、適応障害についての
基本的な情報を紹介していきました。
過去の挫折やトラウマが、
適応障害を引き起こす
トリガーとなってしまいます。
適応障害になる方は日々のストレスから
目をそむけてしまい、
「ただ疲れているだけ」
と本人も気づかないうちに
悪化していくものです。
勇気を出して相談しても、
「甘いことを言ってるだけ」
と言われてしまうことがあるのも
つらいところ。
確かに甘いのかもしれない。
けれど他人のせいにできないから、
心で行き場のない感情が
膨れ上がってしまったんですよね。
礼儀礼節があることを大前提として、
弱音という名の本音を吐き出せる場が、
必要なんだと思います。
そんな場所になれるように、
僕もカウンセリングを
がんばっていきますね。
今回も最後までお読みいただき
ありがとうございました!
それではまた!!