どうも！
そうだいです。
カウンセリングをしていると、
対話中に涙を流す方がいらっしゃいます。
HSPの方は共感力が高く、感情的に
なりやすいのもあり涙を流しやすいのでは
ないかと思います。
そして一般的に女性の方が、感情的になり
涙を流しやすいとされています。
しかし、それが男女での感情コントロールに
優劣を決めるとは思えません。
そこで今回は、なぜ女性の方が涙を
流しやすいのかを、元医療従事者が
医学的に解説していきたいと思います！
涙とストレス
まずはよくある、ストレスとの
関係について見ていきましょう。
ストレスにも種類があり、良いストレスと
悪いストレスが存在します。
例えばヒューマンドラマの映画を
観たとします。
離れ離れになっていた親子の
再会のシーンなどは、感動の涙を
流す方もいるでしょう。
これが良いストレスです。
一方で、兄弟のように育ってきた
愛犬が事故で亡くなったシーンなどは、
悲しみや怒りの涙を流す方も
いると思います。
これが悪いストレスです。
このようにヒトは心的ストレスを感じると
脳の前頭前野の血流が増え、副交感神経が
刺激されて涙を流すとされています。
心的ストレスがかかると、本来興奮して
交感神経が働くのですが、それを
抑制しようと涙を流すことで感情を
沈静化させようとするのです。
イメージでは
『火事を消化するために水を流す』
という感じでしょうか。
コミュニケーションとしての涙
涙にはコミュニケーションとしての
役割もあるようです。
その最たるものが
赤ちゃんの泣き声です。
お腹が空いた、おむつを変えてほしいなど
自分の異常やストレスを親に伝えるために
泣き声をあげます。
そこから成長とともに、
「それぐらいで簡単に泣くな！」
「自分だけつらいと思うな！」
と言われ続けて、声に出して泣くという
コミュニケーションとしての機能が
失われていきます。
『人前で泣く = 悪いこと』
のような価値観がここで
形成されていくのです。
女性の方がよく泣くとされているのはなぜ？
ここまで涙そのものについて
解説してきましたが、
いよいよ本題です。
オランダのティルブルグ大学の
臨床心理学者である、ヴィンガーホーツ氏に
よると、女性が年に30〜64回泣くのに対し、
男性は年に6〜17回しか泣かないという
研究結果を示しています。
女性が泣きやすいと言われるのは
一体なぜなのでしょう？
解剖学的な理由
アメリカのミシガン大学によると、
頭蓋骨の構造的に、
男性よりも女性の鼻涙管が
短く浅いことが示されています。
涙が作られるのは涙腺ですが、
鼻涙管は涙の通り道になります。
つまり女性の方が、涙が出るまでの
距離が短く貯めておける量も少ない
というわけです。
生理学的な理由
男性と女性の人体構造の最大の違いは
妊娠機能の有無ではないでしょうか？
妊娠すると女性は母乳が
出るようになります。
そのためプロラクチンという母乳を
促すホルモンが、元々男性よりも
1.5倍ほど多いそうです。
プロラクチンは涙腺の細胞にも
含まれているので、男性よりも
女性の方が涙が生成されやすいことが
伺えます。
また女性には月経が存在します。
月経によりホルモンバランスが崩れ、
精神が不安定になりやすかったり、
共感力が高まったりされる方も
おられるようです。
個人的な見解
これはあくまで個人的な見解
ですが、女性は出産時に相当な
ストレスを受けるはずです。
そのストレスや痛みを和らげるためにも
泣きやすい構造になっているのでは
ないかと思います。
まとめ
ここまでお疲れさまでした。
今回は解剖学や生理学など、
医学的な話だったので
難しかったのではないかと
思います。
女性は男性に比べ、身体構造的に
泣きやすくなっています。
しかし、それは決して男性よりも
弱いから泣いてしまうのではありません。
妊娠や出産という、
男性には到底耐えられない
痛みやストレスに
耐えるために備わったものです。
男性の僕たちには太刀打ちできません。
これはカウンセリング中に僕が
よく言うことなのですが、
涙は弱さの証ではありません。
涙を流すくらい必死耐え抜いてきた
感情が溢れてしまっているだけなのです。
今を必死に生きているあなたに、
様々な想いを込めて
日々お疲れさまです。
最後までお読みいただき
ありがとうございました！
それではまた！！