何が違うの??『HSP』『ADHD』『ASD』『AC』について

HSP

どうも!
そうだいです。

最近、僕の質問箱にこのようなご質問が
届いていました。

確かにHSPは病気ではない分、
自己申告によるものが大きいです。

そのため、他の疾患や気質と
間違って認識されることも
少なくありません。

そのため、今回は混同されることの多い

  • ADHD
  • ASD
  • AC

について、簡単に紹介していきます。

HSPに関しては、以前別の記事にて
紹介しておりますので、
そちらをご参考ください。

『ADHD』とは?

ADHDは

『Attention-Deficit
_/ Hyperactivity Disorder』

の略で、日本語では

注意欠如・多動症』や
注意欠如・多動性障害

などと呼ばれます。

多動症や多動障害という名が
付けられているように、

ADHDは神経発達症群(発達障害)
一つであり、医師の診断がなされる
精神疾患になります。

定義

ADHDの定義は、アメリカ精神医学会(APA)の
DSM-5(「精神疾患の診断・統計マニュアル 第5版」)
に記載されています。

文部化科学省のHPでは、
次のように紹介されています。

ADHDとは、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである。

また、7歳以前に現れ、その状態が継続し、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。

原因

実はADHDの原因は
はっきりわかっていません

ADHDを持つ人の脳では、
前頭葉や線条体と呼ばれる部位の

ドーパミンという物質の機能障害により、
注意や行動をコントロールすることが
難しくなっていると考えられています。

また遺伝的要因も関連しているのでは
ないかとも考えられているようです。

ADHDは生まれつきのものであり、
きちんとしたしつけを受けていないことや、

逆に厳しすぎる養育環境によって、
ADHDになるというわけではありません。

特徴

ADHDは、不注意多動性衝動性
3症状を主な特徴としています。

これらの特徴は、
同時に全て現れるというわけではなく、

“不注意”が目立つ場合、
“多動性”や“衝動性”が目立つ場合、

また全てを併せ持つ場合など、
その人によって状態はさまざまです。

一方、成長とともに
状態が変化することもあり、

例えば大人になってその特徴が
自然と目立たなくなることがあります。

また、成長に伴って、本人が自身の特徴と
向き合い、それぞれの状況に対処する

「コツ」のようなものを身につけることで、
その特徴が目立たなくなることもあります。

しかし、その場合も特徴そのものが、
全てなくなるということではありません

不注意に関する特徴

  • 忘れ物やなくし物が多い
  • 話しかけても聴いていない
  • 約束などを忘れてしまう
  • 気が散りやすい
  • 細かいことを見過ごしてしまう
    (ケアレスミスが多い)
  • 物事をやり遂げることができない
  • 順序立てることや整理整頓ができない
  • コツコツやることが苦手

など

多動性・衝動性に関する特徴

  • 手足をそわそわ動かしている
  • じっとしていられない
  • 静かにできない
  • 話を最後まで聴けず、
    質問が終わる前に答えてしまう
  • 順番を抜かしてしまう

など

治療

その人が成人しているのかどうかで
治療方法の詳細は変わっていくよう
ですが、共通しているのは

専門の医師や臨床心理士による
カウンセリングにより、
症状を軽減していく
心理社会的介入(心理療法)と、

適切に処方された薬を服用しながら
症状の軽減を図っていく薬物療法です。

『ASD』とは?

ASDとは

『Autism Spectrum Disorder』

の略で、日本語では

自閉スペクトラム症』や
自閉症スペクトラム障害』、

あるいは『アスペルガー症候群

などと呼ばれています。

自閉症や症候群という名が
付けられているように、

ASDもまた神経発達症群(発達障害)
あたります。

定義

ASDの定義もADHDと同様に、
アメリカ精神医学会(APA)のDSM-5に
記載されています。

ちなみに文部化科学省のHPでは、
ASDとしてではなく、自閉症として
次のように紹介されています。

自閉症とは、

①他者との社会的関係の形成の困難さ
②言葉の発達の遅れ
③興味や関心が狭く特定のものにこだわること

を特徴とする発達の障害です。

その特徴は、3歳くらいまでに現れることが
多いですが、成人期に症状が顕在化する
こともあります。

中枢神経系に何らかの機能不全があると
推定されています。

原因

ASDの原因もまた、
はっきりわかってはいません

行動面に独特の特性が現れ、
その特性と生活環境が合わないことで
さまざまな困りごとが出てきます。

なお双生児や兄弟などを対象とした
研究から、発症には
胎内環境や
周産期のトラブルなども、
関係している可能性があるようです。

多くの遺伝的な要因が複雑に
関与して起こる、生まれつき
脳の機能障害が原因と
考えられているようです。

親の育て方愛情不足
原因ではありません

特徴

ASDの症状は、
重症度や年齡によって様々ですが、

言語やコミュニケーションの障害が
認められることが多くなっています。

視線を合わせることや身振りをまねするなど
他者と関心を共有することができず、
社会性の低下もみられます。

友だちができにくかったり、
友だちがいても関わりがしばしば
一方的だったりと、

感情を共有することが苦手で、
対人的相互関係を築くのが
難しくなる傾向にあります。

またこだわりが強く、感覚過敏
あるいは鈍麻など感覚の問題も
認められることも特徴的です。

対人関係に関する特徴

  • 他人と目を合わることが苦手
  • 相手や状況に自分の行動を
    合わせることが苦手
  • 皮肉やたとえ話を理解できず、
    文字通り受け取る
  • 難しい言葉や表現を好んで使う
  • 言葉の裏の意味や抽象的な言葉の
    意味を理解するのが苦手
  • 予想していないことが起きると
    何も考えられなくなり、パニックを起こす

など

こだわりの強さに関する特徴

  • 自分なりのやり方やルールにこだわる
  • 細部にとらわれてしまい、
    最後まで物事を遂行することが出来ない
  • 小さな変化に苦痛を感じる
  • 柔軟な考え方をすることが苦手
  • 決まった順序や道順にこだわる
  • 食べ物にこだわる
など

治療

残念ながらASDの根本的な原因を
治療することは未だ不可能なようです。

ASDの人たちの発達ペースに沿った
療育・教育的な対応をしていく
心理社会的介入(心理療法)や、

かんしゃくや多動・こだわりなど、
個別の症状は薬物療法によって
軽減する場合があります。

『AC』とは?

ACとは

『Adult Children(アダルトチルドレン)』

の略で、もともとは1970年代にアメリカで
提唱され始め、

ACoA(Adult Children of Alcoholics)
親がアルコール依存症の家庭で育った人

という意味で使われだしたのだそうです。

その後、そのほかの依存症問題にも
同じ様な問題があることが見出され、
もっと広い意味合いで
使われるようになりました。

定義

現在アダルトチルドレン(以下:AC)とは、
親や養育者との関係で虐待ネグレクト
あるいは過保護過干渉といった、
家庭環境で問題により、

自分の感情との折り合いがつけにくい、
対人関係での距離感を適切に取るのが
苦手などの

「生きづらさを抱えて生きる人」

を意味します。

そのためACは医学的な診断名ではなく、
生きづらさに焦点を当てている言葉に
なります。

つまり、正式には病気ではないのです。

原因

原因や要因はいくつかありますが、
ほとんどが親との関係養育環境であると
言われています。

いくつか例を挙げてみると以下の通りです。

虐待

身体的虐待心理的虐待性的虐待
育児放棄であるネグレクト
代表的な例
として挙げられます。

ネグレクトにもいくつか種類があり、

  • 必要な医療を受けさせない
    医療ネグレクト
  • 必要な教育を受けさせない
    教育ネグレクト
  • 子どもの金銭を搾取する
    経済ネグレクト

などがあります。

また、DV(家庭内暴力)
性行為を見せつけるのも
虐待に当たります。

毒親

近年よく耳にする言葉ですね。

毒親とは、「毒になる親」の略称で、
毒と揶揄されるような悪影響を及ぼす親
子どもが厄介と感じるような親
を指す
言葉です。

厳密な定義があるわけではありませんが、
毒親が取る行動の例として、

  • 構いすぎて子どもを窒息させる
  • 子どもの幸せを取り上げる
  • 完璧主義すぎる
  • 「私は全てを分かっていて、常に正しい」
    という態度で接し、子どもの精神的な
    発達を阻害する

などが例として挙げられます。

機能不全家族

機能不全家族とは、
ストレスが日常的に存在している家族状態
のこと
を言います。

これはあくまで子どもの目から見て
家族として機能していない家族を指す
ので、
大人としての解釈ではありません

  • 身体的・性的・精神的虐待の
    起こっている家族
  • 夫婦間や嫁姑間などの悪い家族
  • 親の期待が大き過ぎる家族
  • 依存症のある家族
  • 情緒不安定な親のいる家族

などが例として挙げられます。

アルコール依存症の親

アルコール依存症になると、
周囲への配慮や関心が薄れます。

アルコールを飲むことに
注意が集中してしまうからです。

そして、アルコールを手に入れるため
であれば、なんでも利用しようとします。

例えば、子どもにアルコールを
買ってくるように仕向けたり

アルコールがなくなると暴力を
ふるうなどといったことが起こります。

体質

ヒトは生まれた時から様々な特性を
持っています。

それがその人らしさであり、個性です。

しかし、子どもが自閉的だったり、
注意や集中力に欠けていたり、
理解力が低かったりすると、

親は非常にストレスを抱えやすくなます。

そしてなんとかしようとして、
支配的になったり叱ることが増えたり
時には手を出してしまうこともあります。

そうなると家族は疲れ切ってしまい、
殺伐とした雰囲気の家庭環境は子どもに
更なる悪影響を及ぼしてしまいます

以上のように、ACの原因はほとんどの場合、
“親にある”といっても過言ではありません。

生まれついてのものではなく
育った環境によって、

心身の成長に影を落とし、
成人した時に社会に適応できなかったり、
人間関係をうまく築けなかったりして
しまうのです。

特徴

ACにはさまざまなタイプが
存在します。

今回はその中でも、代表的なものを
ご紹介していきます。

ヒーロー(英雄)

親の期待に応えるため、
勉強、スポーツなどで良い成績や
評価をもらうことに精力を注ぎます

周囲からはしっかり者や頑張り屋さんと
評価されることが多いですが、

その行動は自分のためではないのです。

それはひとえに、家庭内の雰囲気を
悪くしないようにという、
子どもなりの配慮自己防衛
なのです。

しかしこのタイプは、勉強やスポーツでの
成果がある内は良いですが、

それが失敗したり挫折したりすると、
途端に心が折れてしまいます

スケープゴート(生贄)

ヒーローとは全く反対の行動をとります。

問題行動を起こしたり、
過剰に低い成績を取ったりすることで、

家族の中で悪者や問題児となり、
憎しみ怒り不満鬱憤
一人で引き受けようとします。

そうすることで家族のバランスを取ろう
してしまいます

ロスト・ワン(いない子)

いない子ども生まれてこなかった子ども
として家族との関係を断つ
ような行動
をとります。

家族の中での存在を消し、
気配を感じさせずに生きていこうと
するので、迷子になっても

家族の誰からも気付かれることが
ありません

家の中にいても、
“いないもの”として扱われ、

いつも一人で孤独
過ごしてしまいます

ケアテイカー(世話役)

小さい頃から家事をしたり、
弟妹の面倒をみたりと、
献身的に家族の世話をして
家庭を支えます

親がしないので代わりに行うことが多く、
“自己犠牲”と思われることもありますが、
子どもの場合は自虐的な行為でもあります。

家族が崩壊しないように、
全てを一身に背負って
バランスが取れるように
努力
をしているのです

ピエロ(道化師)

家族の暗い雰囲気を回避するため、
おどけたり、冗談を言ったり、
ふざけたりして笑わせ、
家庭を明るく
しようとします。

面白くて明るい性格に見えますが、
実はとても敏感に周囲の雰囲気を読み取り、
人の表情を伺い、

険悪なムードにならないように
細心の注意を図っています

そのため常にビクビクしています。

治療

残念ながらAC自体に対しての
治療法はありません

これはACが医学的に確立した概念では
ないため、医学的にアプローチするのが
難しいからです。

しかし現在あらわれている症状や、
社会生活上の困りごとや

生きづらさにたいしては、

薬物療法カウンセリング
対処できる場合があります。

まとめ

ここまでお疲れさまでした。

今回は難しい話が多く、
混乱されたかもしれませんね。

簡単にですが、それぞれの特徴を
表にして比較してみました。

HSP ADHD ASD AC
生まれつき
家庭環境が原因
病気認定
刺激に敏感
空気が読めない
(読みすぎて
逆に空回り)

(読みすぎて
逆に空回り)
他者の気持ちが
わからない
こだわりが強い

いずれも共通しているのは、
コミュニケーションでの問題を
抱えているという点ですね。

これらはあくまで一つの指標です。

そのため、これらを併発している場合
あります。

しかし、こういった気質や疾患が
その人そのものの性格や人間性を
決定づけるものではありません

大切なのは、自分を知って、
そんな自分と向き合っていくことです。

そのために、専門医や僕のような
カウンセラーがいるのです

自分とは
“決して離れることのないパートナー”。

今回の記事があなたの今後のきっかけや
ヒントになったのであれば幸いです。

最後までお読みいただき
ありがとうございました!

それではまた!!

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