どうも!
そうだいです。
突然ですが、
僕には悩みがあります。
それは
“会話中にイライラしてしまうこと”
です。
怒ったりすることは
滅多に無いのですが、
相手と自分の意見の食い違いや
理解度の差に、ついついイライラして
しまう瞬間があります。
一つひとつのイライラは
大したことはないのですが、
それらが積もり積もると、
大きなストレスに発展してしまいます。
あなにも、こういった経験が
あるのではないでしょうか?
実は有名な心理学者である、
アルフレッド・アドラー氏が提唱した
『アドラー心理学』を基に書かれた本
“嫌われる勇気”には、
『ストレスの原因は人間関係である』
と記されています。
興味のある方は一度手にとって
読んでみてください。
他人からの評価やストレスと
向き合うきっかけを与えてくれる
一冊です。
すみません。
話がそれてしまいましたね。
自分の推しをついつい勧めたくなる
オタクな部分が出てしまいました笑。
さて、話を戻しましょう。
会話でストレスを感じるのは
相手とのギャップが発生するからです。
では、そのギャップを埋めて、
同じ目線で話すためには
どうしたら良いのか?
そこで活用できるのが、
今回紹介する“対話分析”なのです!
交流分析
対話分析とは、交流分析と呼ばれる
心理療法の一つで、
1950年代にカナダ出身の精神科医
エリック・バーン氏によって
提唱されました。
自我状態と呼ばれる、
“他者と関わる自分の中の傾向”
を客観視できるように分析する
手法になります。
自我状態は大きく3つの状態に分けられ、
それぞれ
- P(Parent)
『親』の影響を強く受け継いだ
思考・感情・行動。 - A(Adult)
今、現在の状態に直接反応している
『成人』の思考・感情・行動。 - C(Child)
『子ども』のころと同じような
思考・感情・行動。
と、されています。
また、それらの頭文字をとって、
“PACモデル”とも呼ばれます。
対話分析
さて、前置きが長くなりましたが、
いよいよ対話分析について
お話していきます。
まず、僕たちの中には必ず
先程紹介した自我状態(PACモデル)が
存在します。
そして、それは会話している相手も
同じです。
つまり、自分の中の『P・A・C』の
どれかを相手の『P・A・C』の
どれかに合わせて交流を図っていきます。
① 相対的交流
C
(Child)
お腹すいた!
おかし食べよ!
C
(Child)
いいね!
私はケーキにしようかな!
同じ自我状態どうしでの交流。
価値観が同じなので、
スムーズな交流が可能となります。
② 交差的交流
C
(Child)
お腹すいた!
おかし食べよ!
P
(Parent)
もうすぐ夕飯だし、
やめとけば?
違う自我状態での交流。
価値観が違うため、
行き違いや、ちぐはぐな交流
となってしまいます。
上の場合だと、言われた側(C)が
イラッときてしまいますね。
③ 裏面的交流
ドタキャンするとか、
ありえなくない!?
失礼すぎるよね!
(本当に急用だったかも
_しれないじゃん…)
言葉には出さない本音が
隠されている交流。
主にA(Adult)どうしでの交流で
起きやすい現象です。
表面上は相手に合わせているため、
大きなトラブルにはなりにくいですが
本音を隠し続ける分、
ストレスを溜め込みやすい交流
となってしまいます。
ちなみに僕を含め、HSPと呼ばれる人は
この交流になりやすいです。
対話分析の例
ここで、一つの対話を例にして、
対話分析をしてみましょう!
今回は、ある一組のカップルの
やり取りを例にとってみます。
…あっ、もちろんフィクション
ですよ!笑
対話分析の例
〜とあるカップルのLINE〜
彼
何時に返ってくるの?
彼女
いや、友だちと飲み会してくるって
言ったじゃん。
彼
それにしても遅くね?
で、何時に帰ってくるの??
彼女
別に今日ぐらい何時に
帰ってもいいじゃん!
いいから放っておいて!!
彼
は?何その言い方。
もういいわ。勝手にしろ。
彼女
勝手にする
…もう一度言いますが、
これフィクションですからね笑。
ただ、こういった会話って、
よくあるのではないでしょうか?
さて、今回の会話は一体どのような
自我状態(PACモデル)
だったのでしょうか?
今回の会話のポイントは
“会話のクロス”にあります。
会話のクロス。
つまり、先程紹介した
交差的交流に分類されます。
今回の場合ですと、彼からの
何時に返ってくるの?
は、現状の状況確認をしようと
しているため、
A(Adult)の自我状態と
いえます。
これに対し、彼女の方も
23時には帰るよ。
のように、A(Adult)の自我状態で
返せていれば、
交差的交流にはならず
相対的交流となるため、
スムーズに会話ができたわけです。
しかし、今回の彼女は
別に今日ぐらい何時に
帰ってもいいじゃん!
いいから放っておいて!!
というように、まるで反抗期のような
態度をとってしまいました。
これは門限の厳しい家庭で育った影響が、
色濃く出ているといえます。
そのため、
P(Parent)の自我状態で回答している
ことになるんですね。
A(Adult)に対し、P(Parent)で
返しているため、価値観が合わずに
互いに反発しあってしまったわけです。
まとめ
ここまでお疲れさまでした。
今回は少し難しい内容でしたね。
ですが今回の対話分析は、交流分析の
一部の要素でしかないんですよ。
まぁ、それ以上は本格的に心理学や
カウンセリングを学びたい方だけで
充分ではあるんですけどね笑。
そのため今回は対話分析に
スポットライトを当てて、
紹介してみました。
“相手に合わせる”
言われてみると、当たり前のことでは
あるんですが、なかなか難しいもの。
僕も含めHSPの人はこれを自然とやって
いる人が多いのですが、
正直なんとなくでやっています。
そのため、自分が相手に
合わせられているのかが、
常に不安だったりします。
そのため、対話分析ができるようになれば
その不安が少しでも緩和できるのでは
ないかと思い、ご紹介しました。
ただ会話の流れがスムーズな相対的交流も
処世術として身につけておく分には
有効ですが、
そもそもこのような交流をせずに
済む相手を見つけることも重要ですね。
本音でやり取りできて、
互いを尊重しあえるのが一番ですから。
最後に、冒頭でも紹介した書籍を
改めてご紹介しておきます。
この記事をご覧くださっている
あなたの生き方のヒントになれば
幸いです。
今回は以上です。
最後までお読みいただき
ありがとうございました!
それではまた!!